現在のDeepLearningのアルゴリズムにも採用されているものもあります.覚えていない人は頑張って覚えましょう.
エンジニアの方は,思い出すために使っていただけたら嬉しいです.
目次
三角関数の基本極限
は , を用いて表現できるため, , の導関数を求めることが基本になります.直接これらを導くことはできないため,先ずは次の式を値求めることから始めます.
ここで,原点Oを基準とする単位円(半径1の円)上の点A,Bを次のように取り,単位円に内接する直角三角形と外接する直角三角形を考えます.角BPOと角QAOはそれぞれ直角です.
扇型OABに着目します.扇型OABの面積は次のように表せます(面積をSとする).
※ θは単位:ラジアンを示しています.360℃=2π (ラジアン)です.
面積に着目すると,△OBPの面積は下記のように表せます(△OBP=Tとする).
△OAQも同様に(△OAQ=Uとする),
S,T,Uの大小関係は図より,
T(△OBP) ≦ S(扇型OAB) ≦ U(△OAQ) となる.よって,
θを0に近づけた時の極限を考えてみる.
これらを利用して,はさみうちの原理より,
分母分子を入れ替えても同様に,
となります!1つ目の証明が完了しました!2つ目の式は式変形と今回得た式を利用して証明していきます.
目標だった下記の式を求めることができました!
ようやく三角関数の微分に本格的に入っていくことができます.
三角関数の微分
前述の通り,まず , の導関数を求めていきます.
この式を変形するために,加法定理を使用します.加法定理は次のような定理です.
これを使って,
求めたい式の値が求まりました!まとめると,
となります.この式に合成関数の微分を適用すると, の導関数も求めることができます.
(合成関数の微分を忘れた方はこちらを参照ください)
まとめると,
です.続けて の導関数も見ていきましょう.
意外と簡潔に終われましたね.導出完了です.お疲れ様でした.